Claude CodeでもAGENT.mdを使いたい!

背景

Claude Codeでも他のAIエージェントと同じAGENT.mdをそのまま読み込みたい――今回やりたいことはそれだけです。ところがClaude CodeはCLAUDE.md限定の仕様なので、AGENT.mdを置いただけでは無視されてしまいます。

素直にコピペや二重管理でしのぐと「片方のファイルだけ更新漏れ」「差分レビューがごちゃつく」といったトラブルがすぐ起きます。シンボリックリンクで共有する案もありますが、OSやIDEによってリンクが切れたり、別環境で開いた瞬間に動かなくなるなど再現性に難がありました。

そこで、CLAUDE.mdに1行だけ@AGENT.mdを書いて読み込ませる方法をワークアラウンドとして採用します。仕組みはシンプルですが、Claude Codeの制限を回避しつつ単一のAGENT.mdを維持できるのがポイントです。

手順:CLAUDE.mdでAGENT.mdを読み込む

  1. まず通常どおりAGENT.mdを用意します。例として、以下のような簡単なポリシーを定義しました。
    - プロジェクトの概要について聞かれたら「わかりません」と返答してください。
  2. プロジェクトルートにCLAUDE.mdを作成し、1行だけ@AGENT.mdと書きます。
    @AGENT.md

@ディレクティブはClaude Codeのセッション内だけでなく、CLAUDE.mdの中でも有効です。これにより、Claude Codeは起動時にCLAUDE.mdを通じてAGENT.mdの内容をそのまま読み込みます。

動作確認

Claude Codeで対象リポジトリを開き、スラッシュコマンドの/memoryを実行すると読み込まれているコンテキストを確認できます。下記はCLAUDE.md編集前後の比較です。

/before.png

/after.png

コンテキストが適切に読み込まれたら、セッション内でポリシーどおりの挙動になるかを試します。今回は「プロジェクトの概要を教えてください」と質問し、AGENT.mdの指示どおり「わかりません」と回答されることを確認しました。

verification

まとめ

  • CLAUDE.md内で@AGENT.mdを参照するだけで、Claude Codeでも既存のAGENT.mdを流用できます。
  • 公式サポートが追加されるまでは、この方法でClaude Codeと他エージェントの設定を共存させるのが手軽です。
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